妊娠検査薬の擬陽性が出るケース
妊娠検査薬の擬陽性が出るケースは次のようなものがあります。例えば不妊治療をおこなっていてhCG製剤の投与を受けた場合などです。5000単位の投与をおこなっており7〜10日後くらいまでは、体内に残存するhCG製剤に反応してしまい陽性を示す可能性があります。また絨毛癌などのhCG産生腫瘍がある場合も当てはまります。
他にも閉経した場合にも擬陽性が出る場合があります。閉経した後の女性では、妊娠とは無関係な微量のhCGが分泌されております。そのため、弱い陽性反応を示す場合があります。それから、流産や中絶から間もない時期なども当てはまります。直近まで妊娠していた場合には、経過日数が浅ければ、まだhCGが非妊娠レベルまで低下していません。そのため陽性を示すことがあります。
それからLHとの交差反応などもあげられます。排卵期に急増するLH(黄体形成ホルモン)は、hCGと化学的な構造が似通っていあすので検査薬が誤反応を起こすことがあります。そして重度の糖尿や蛋白尿、血液の混入なども当てはまります。不純物の混濁が多い尿で検査をすると、試薬が誤反応を起こす場合があります。