病院での妊娠検査

病院などで妊娠を判定するために行われる尿検査も、形状は異なりますが、市販品としくみは同じようなものになっています。しかし、病院によっては早い時期に検出できることを重視しており、感度25mIU/mLのものを使用している場合と、他物質の誤反応による擬陽性を避けてから確実に妊娠を見極めるために50mIU/mLレベルのものを使っている場合があります。

 

妊娠検査薬での陽性反応は、エコーで子宮内の胎嚢が見えるようになるよりも早く観察されます。現代において科学的な方法で妊娠を検知するための最も早い手段として用いられています。なお、hCGの検査には血中濃度を定量する方法もあります。これは尿中よりもさらに少ない量から検出することができるためです。稽留流産などが疑われる場合には、このような経過の推移を見守るためには役立ちます。

 

その一方で、非常に敏感で妊娠判定が微妙な時点でも陽性と出る場合もありますので、妊娠の有無を診断する時には、まずは尿検査の方から行うのが通常であるとされています。一般的にはほとんどの方が、自宅で薬局などで購入した妊娠検査薬で調べてみてから、きちんと病院で妊娠しているかどうかの判定をしてもらっているのではないでしょうか。