妊娠検査薬の種類と選び方
市販されている妊娠検査薬はさまざまな種類がありますが、検査の原理はほとんど同じものです。妊娠検査薬は、女性が妊娠すると胎盤から分泌されるhCGというホルモンが尿の中に含まれるか含まれないかで、妊娠の可能性を判断します。主だった製品の違いとしては、以下のものがあげられます。
・妊娠反応の表示がアナログ(陽性のみ表示あり)のものとデジタル(陽性が+、陰性が−)のものがある
・hCG検出の感度が50IU/L(生理予定日の1週間後から検査可能)のものと、25IU/L(生理予定日当日から検査可能)のものがある
・採尿部に尿をかける時間(秒)、検査に要する時間(分)
・検査薬の形状が太いもの、細いもの、滑り止めがついているもの
・作業の過程できちんとできているかを確認できる機能があるもの(尿がかかると採尿部がピンクに変わる、点滅表示で適正作業を確認)
・価格
検査の精度も作業手順もほとんど同じと考えて差し支えなく、選ぶときのポイントは、自分がもっとも安心できるものといえます。妊娠検査薬そのものは、きちんとした研究に基づき精巧に作られているのですが、人の体はそれぞれが型にはまらず毎日のコンディションも必ずしも一定とはいえません。採尿部にかかる尿が多すぎても少なすぎても検査は正確にできません。自分が使用しやすい形状のものはどれかを考えてください。
また、hCGの分泌量は妊娠初期においては少なく、日に日に増えていくものです。妊娠検査薬の感度は50IU/Lより25IU/Lの方が高く、hCGの量が少なくても有効な検査を行うことができます。価格に関しては、必ずしも考慮する必要はなさそうです。