妊娠検査薬の薄い反応
妊娠判定が薄く出た場合でも、判定は妊娠陽性です。デジタル表示の妊娠検査薬では「+」と「−」で陽性と陰性がはっきりわかりますが、アナログ表示の妊娠検査薬で判定ラインが薄いと、とても心配になるものです。検査手順が正しければ、妊娠判定ラインの濃さは、尿の中のhCGの濃度の影響を受けますので、濃度が薄いと判定ラインは薄くなります。
しかし、濃度が薄くても、そもそもhCGは妊娠しているときのみ分泌されるホルモンなので、尿の中に検出されるということは、妊娠の可能性が認められるということです。分泌量は妊娠3ヶ月ごろまで増加して、妊娠が継続している間は続きます。検査時に、hCG濃度が低くても何ら問題ありません。
とは言うものの、薄い反応はなんだかとても頼りなげな印象であることも確かです。産婦人科を受診するのが一番望ましいことではありますが、何らかの理由で受診に踏みきれない女性は、3日くらい後に再度検査を行ってください。妊娠しているのであればhCGの分泌量は増えているので1回目よりはっきりとした反応が出るはずです。2回目で陰性であっても、その後も生理が始まらなければ必ず産婦人科を受診してください。
妊娠検査薬を使用するときの女性の心理は実にさまざまです。けれど、共通していることは「早く、はっきりと知りたい」ということでしょう。検査手順を守るとともに、検査時期を誤らないこと、そして、気が急いてもしばらく待つことが大切です。妊娠検査薬は条件が整えば正しい判定をしてくれます。